リハビリライター

作業療法士、回復期リハ、訪問リハ、通所リハ立ち上げ中。リハビリ関連や気になった事を書いていきます

ダラダラと数年間、訪問リハビリを続けていませんか?訪問リハビリを終了する時期について考えてみた。

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日頃、訪問リハの仕事をしていると利用者さんの目標は達成しているにも関わらず、ダラダラと何年も訪問リハを継続してしまう場合があるのではないでしょうか。

私自身、かなりあります。

そこで今回は、訪問リハビリの終了時期について改めて考え直してみました。

 

 

訪問リハビリ終了の目安

訪問リハビリを開始する際には、サービス担当者会議(サ担)が原則として必ず開催されます。

サ担では、利用者本人、家族、ケアマネジャー、福祉用具スタッフ、デイサービスなどの施設のスタッフなど利用者さんに関わる人たちが集まり、今後のサービスの調整や現状の把握、目標設定などが行われます。

本来であれば、サ担で決めた目標を達成した際に、目標の更新か訪問リハビリの終了を検討する必要性があります。

 

しかし、数年間ダラダラと訪問リハビリを利用していると明確な目標を失ってしまいます。

これは、リハビリ職員だけでなく、ケアマネジャーにも言える事です。

また、利用者さん本人も目標を見失っているという可能性も考えられます。

こうなってしまっては、利用者さんの依存が強くなり、訪問リハビリを辞めようにも辞められないという状況になってしまいます。

 

訪問リハビリは何故終了しなければいけないのか 

まず始めに、介護保険サービスは自立支援を目標としています。

自立支援とは、利用者さんが自立した生活が送れるように支援していくという事です。

いつまでもリハビリを行っていては、自立とは程遠い生活になってしまいます。

介護保険を利用して行う訪問リハビリというのは、自立支援を行うためのサービスになる事を改めて考え直しましょう。

 

介護保険料は自分たちが支払っている

また、訪問リハビリをダラダラと継続していると言う事は、被保険者となる自分達を苦しめる事に繋がっていきます。

訪問リハビリは介護保険の中のサービスになります。

40歳を超えた方であれば、給料から介護保険料が天引きされていると思います。

自分の払った保険料が不必要なリハビリに使われていると思うとなんだか辛くないですか?

将来の介護保険費用もどんどんと削られていってしまいます。

そういった事を考えるとしっかりと適応のある利用者さんにサービスを提供し、適正な終了時期で終了を目指していく事の大切さが理解して頂けるのではないでしょうか。 

 

利用者さんにも不利益がある

勤務時間を考慮すると、療法士1人が1日に訪問出来る上限人数は頑張っても7名程度かと思います。

長年リハビリを継続している利用者さんはそれで満足かも知れませんが、1人が終わりにならない為に次に利用したいという希望者が出た時に療法士の空きが無いからと断ってしまう事に成りかねません。

事実、私の職場でも年に数件はお断りせざるを得ないケースがあります。

本当にサービスが必要としている利用者さんにサービス提供が行えていないという事になります。

 

訪問リハビリの終了時期はどう決める?

では、どのように終了時期を決定して行くのが良いのか考えて行きましょう。

開始時のサ担がカギ!

 

上述したように、訪問リハビリ等のサービスを開始する前には原則サ担が開かれます。

ここで大切なのは、現状を迅速に理解し、具体的な目標を設定する事です。

ここで具体的な目標を設定している事で、目標達成時にはスムーズにリハビリ卒業に繋がっていきます。

課題志向型を意識したリハビリ

利用者さんの中には、「リハビリ」と聞くとマッサージをしてくれるのでは?と思う方が少なくありません。

ここで大切になるのが、リハビリ=マッサージという固定概念を覆していく事です。

リハビリ開始時に利用者さんの言われるがままにマッサージを行ってしまうと療法士・利用者さんが目標を見失ってしまいます。

サービス開始時、リハビリとはこういうもの!としっかりと説明できるかどうかがカギになります。

各サービス間での情報共有

訪問リハビリを卒業する利用者さんは、他のサービスや地域の予防事業へ繋ぐ事が大切になります。

引き継ぎを円滑に行うためにも、サービス提供時からケアマネージャーを通して情報提供を行う事が卒業を意識したリハビリ介入に繋がっていくと思います。

 

まとめ 

今回は、訪問リハビリに従事しているセラピストなら絶対に一度は悩むリハビリの終了時期について考えてみました。

自分も含め、ダラダラと目標を見失ったリハビリを行うのではなく、具体的な目標設定を心掛け、適切なサービス提供が行えるリハビリ業界になる事を祈ります。